注目探偵社インタビュー
楓女性調査事務所
皆さんこんにちは、元大手探偵事務所相談員で夫婦カウンセラーのコマです。
今回は探偵事務所インタビュー企画の第5弾【楓女性調査事務所の独占インタビュー】をお届けします。
『調査は目的ではなく通過点。』を信条に、外注調査員を使わず、自社のスタッフによる信頼できる調査結果を用い【依頼者の未来】まで徹底的にサポートする楓女性調査事務所さん。
本日は楓女性調査事務所代表の近藤さんに、数々の苦節の日々を経て、悔しさを胸に踏み出した事務所立ち上げの秘蔵エピソードから、自らの経験も踏まえて真に依頼者に寄り添うその想いを伺いました。
コマ
元大手探偵事務所
夫婦カウンセラー
- voicyパーソナリティ
- 現役当時【年間400件】以上の案件を担当
- のべ担当案件1,000件以上
- インスタグラムフォロワー87,000人以上
- インスタグラム上で5,000件以上の相談
- 間違いない探偵事務所選びをお手伝い
事務所立ち上げの背景
過去の会社での経験
Q:それでは最初に、現在の【楓女性調査事務所】を立ち上げられた経緯をお聞かせいただけますか?
【近藤さん】:
事務所を立ち上げたきっかけは、33年前に私が初めて調査業界に関わった勤め先(以後、A社)はとてもトラブルが多く、改善の要望も受け入れてもらえなかったため、独立しよう思いました。
どういったトラブルだったのか、詳しく教えていただけますか?
【近藤さん】:
勝手に調査を追加し契約料金の数倍を請求するなど料金でトラブルが多かったですね。
当時、私は相談員としてA社に入社しました。
そこで自分の担当のお客さんから契約して頂いて調査を開始したんですね。
A社では調査員さんは外注だったんですけど、24時間の張り込み調査をした時に【動きなし】っとだけ書かれたメモ用紙を一枚渡されて、調査員から「これ報告書。」って。
私が『写真はないんですか?』と聞くと「動いてないから無いよ。」っていう返答だったんです。
とてもずさんで恐ろしいですね。
【近藤さん】:
『電気がつくとか、郵便屋さんが来るとか、そういう事はなかったんですか?』って聞いても、「そんなの必要ないだろう」って。
そこで、『あ、これは無理だ。自分の目で確認しよう』と、A社社長に自ら調査員をやらせて欲しいと懇願し相談員と調査員を任せてもらうようになったんですよ。
実際に調査員もされていたんですね。
【近藤さん】:
そうです。外注の調査員さんは本当に調査をしてくれているんだろうか?と思ってしまったんですよ。
ある時、一度内緒で私の担当する調査現場に確認に行った時、やっぱり調査員がいなかったんです。
調査員が調査をせず虚偽の報告をするなんてあり得ないです。
信用できないので『じゃあ、もう自分でやります!』と伝えて現場もやるようになりました。
すごいですね!依頼者目線に立ってくださってるんですね。
困難からの再出発
【近藤さん】:
その後、改善の見込みのないA社を辞めて【共同経営】で独立しました。
当初はとても順風満帆に進んでいたのですが。
ある日、共同経営者が会社のお金を全て持ち出しまして…
会社は崩壊。
その共同経営者が、その後も同業(調査業)を継続していくと聞いて、『あいつに負けたくない!』という思いで独立に至りました。不純な動機ですけど…。
独立といっても、共同経営者に全てのお金を持ち出しされてしまったので、従業員の退職金と転職の準備、当時の事務所の片付けで貯金は全部使い果たし、資本金は864円(笑)。
私は3LDKのマンションから1Rの部屋に引っ越しました。
大変な思いをされたんですね。
そして864円からの再スタートをされたんですね!
【近藤さん】:
当時、家賃は滞納、最悪の時は電気とガスを止められて…ただ、水道って生命線なので最後まで止められないんですね(笑)
電気とガスまで止められてると、食事はどうされてたんですか?
【近藤さん】:
お腹が空くと、98円の小麦粉を焼いて食べてたり(ガスを止められる前)、近くのパン屋さんでパンの耳(当時は貰えました)を食べたり・・・。
ある日の深夜2時、3時頃、1Rのベランダから少し離れたところにあるコンビニを見ていたら、ホームレスの方たちが捨てたお弁当を拾って食べてる姿を見たんです。
これだ!と思い、コンビニに行って『賞味期限切れの捨てるお弁当ください』ってお願いしました。
でも「消費期限がきれているのでそれは無理です」と言われたんですね。
「ただ捨てたのを拾うのはあなたの自由ですよ」と言って、コンビニの店長がダストボックスの上に廃棄弁当を置いてくれていました。
優しい店長さんだったんですね。
【近藤さん】:
そうなんです。深夜2時頃に行くと、そっとダストボックスに置いてくれるんです。
それを食べてなんとかやってきたって感じです。
そのコンビニは今は無くなってしまったんですけど。
なんと、移転した弊社の隣がそのコンビニだった場所なんです。移転の話があった時は『あー、初心に戻れ』ってことかなと、ご縁を感じました。
初心を忘れない気持ちは大切ですよね、鳥肌が立ちました。
【近藤さん】:
だから、立ち上げた理由はもう悔しいっていうとこだけ。
悔しさをバネにされたんですね。
では当時860円のところから、どうやって事務所を開かれたんですか?
【近藤さん】:
開業といっても資金がない訳ですから、自宅(1R)を事務所として、名刺は友達のお兄さんにお祝いに作ってもらいました。
車も交通費も無かったので、名刺を持って弁護士事務所が多く所在するエリアで営業活動をしましたね。
スーツを着てパンプスを履いて片道1~2時間歩きました。
途中で、パンプスのかかとが折れて…その時はさすがに泣きながら帰りました。
ビーチサンダルでもいいから買いたかったんですけど、864円しかお金がないので買えなかったんですね。
だから足を引きずりながら帰って、家で釘を打って自分で直しました。
今でもその靴は現在も自宅に置いていて、何かある時にはその靴を見て初心を思い出すようにしています。
そこから初めての仕事は、以前務めていたA社の元クライアントさんからの紹介でした。
近藤さんが以前調査を担当した方ってことですか?
【近藤さん】:
はい。元クライアントさんが私を覚えていてくださって直接お電話をくださいました。
(あっ、当時携帯電話は3~4ヵ月の料金未納でも繋がったんですよ)
そこからのスタートでした。
そうなんですね、そこから調査員や相談員さんをたくさん抱えられて…すごいですね。
【近藤さん】:
今は本当に素敵なスタッフばかりが一緒に頑張ってくれて幸せですよね。
色んな経験から、お客様に対して出来るだけの事をしようっていう気持ちはブレずにやっています。
探偵としての使命
探偵業の本質
【近藤さん】:
本当は探偵って名前が嫌いなんです。
大事なことは結局、調査することが目的じゃなくて、お客様がその調査報告書を持って【何をするか】っていうとこだと思うんですよ。
ただ実際の探偵事務所って調査して終わり!が多いじゃないですか。
アフターの寄り添うっていうとこなんですけど、このお客様が高額なお金を払って作ったこの商品をどう使うかって所を重視してるんですね。
そうすると、自然と精神面であったり、調査の日程決めであったり、お客様の立場から考えてアドバイスが出来ますよね。
調査内容に関しても、「ここはお客様が悩んでいても仕方がない」「ここに費用を使っても目的じゃないから、これは必要ないよね」っていうことが出来るので。
結果的に契約時より料金も安くなったりとか、逆に高くなることもあるかもしれないですけど、そういう意味で寄り添うという表記をしています。
私も探偵事務所ってワラをも掴む思いで来る場所だなって思います。
人生を変える最終手段。
どうにかしたい!でも自分ではできない!どうしたらいいの?誰か助けて!って。
【近藤さん】:
私たちの仕事っていうのは後に、法に関わることが殆どなんですよね。
良いも悪いも、そこを踏まえて寄り添っていくっていうことですね。
アフターでは、【追加料金なしに無制限】でっていうのは、例えば調査終了から2年後にお客さんが「 相手の女性に慰謝料請求します、どうしたらいいですか?」
となった時に、うちに同意書、契約書、その他もろもろの弁護士さんが作った資料があるのでそれを提供するんです。
その文章も、その方用に作り直してあげて。
そういったことも全て無料でフォローしています。
本当に無期限でいつまでも相談できて、「連絡があればお答えしますよ」って家族みたいな感じですね。
【近藤さん】:
示談の場合はクライアントさんのご家族と一緒に打ち合わせをすることもあります。
あとは示談を提案すると、相手方が弁護士を立ててくる場合があるんですけど。
別に向こうが弁護士を立てたからと言って、こっちも立てる必要性はないので、対応できる範囲は全て私がしています。
相手の弁護士さんから来た書類を見せていただいて「こういう風に返答しましょう」って。
すごい!とても心強いですね。
【近藤さん】:
寄り添うっていうのは、その人が何を目的にするかによって、変わってきますよね。
それが修復だったりとか、離婚だったりとか、話し合いなのかわかんないですけれども、 お客さんが要望するものに対して「これでおしまい!」っていう所までは、寄り添います。
探偵なので調査はできて当たり前じゃないですか。調査なんて通過点でしかないので。
探偵さんはそれを通過点と思うのか、そこで終了だと思うのか。
そこは各会社さんによって違うと思うんですけど。少なくとも私は通過点だと思ってる。
依頼者さんからしたら本当にありがたい場所ですね。
【近藤さん】:
私も経験者なので。
当社のお客様に寄り添う相談員にも、そういった離婚経験者が多いですね。
確かにそうなりますよね。
私も離婚経験者なので分かります。
費用の目安や柔軟な契約体制
明快な料金プラン
【近藤さん】:
調査費用の目安ですと…他社さんは1度調査に出ると最低でも5時間分とかって縛りがあると思うんですけど。
うちは使った分(時間)×料金なので。
例えば、張り込みをしたんだけれども(夫の浮気調査だったら)男同士でご飯を食べに行っただけだった。
帰宅時間から換算すると、『もう女と会う時間はない、不貞はないだろう』ってなった時に、2時間の調査なら2時間分しか頂きません。
契約の時は目安の金額は出してますけど、調査員2名にgps代も車両代もアフターケアもカウンセリングも、弁護士云々、全て込みで1時間3万円(エリアにより2万5000円)っていうのがあるんです。
無期限で、全てフォローしますよっていうのは、こちらのプランになります。
あと1つちょっと条件付きなのですが、毎日連日やるっていう方には、1時間9000円っていうプランもあるんですけど、そちらはアフターケアなどが有料になります。
なるほど、それはありがたいですね。
では10時間分の契約したけれど、1時間で『今日はないわ]ってなったら、1時間で終わっちゃってもオッケーなんですか?
【近藤さん】:
はい。その代わり、あった時はもちろんやらなきゃいけないですけど。
それはやっぱり自社で調査員を抱えている強みですよね。
【近藤さん】:
そうです。一見高そうに見えますけど、車代とかgpsなんかも無料なので。
いや、3万円で2名体制でオプションも全部込みですもんね!
【近藤さん】:
早ければ6万で終わる時もありますからね。
2時間ホテル行って、 それを2回だと6万と6万で12万で終わっちゃったってこともありますし。
相手の情報もいりません。ホテルの入りと出だけで大丈夫ですとかだったら短時間ですもんね!
【近藤さん】:
そうです。もう相手はわかってますとかだと、相手の身元調査も必要ないので。
それはとっても優しい事務所ですね!
【近藤さん】:
本当に使った分だけですね。
例えば30万預かって、15万円で終わったら残りの15万円を返金します.
最小のもので大きなものを得ることができる事務所ですね!
【近藤さん】:
それに提案書から示談書まで全部作るので。
示談書も作られるんですか?
【近藤さん】:
弁護士さんのフォーマットに沿って、それをお客さん用に全部変えます。
例えば示談した時に【仮に別居になったら】【仮に離婚になったら】っていうところまで全部作ります。
弁護士さんもご紹介可能ですか?
【近藤さん】:
今30~40人ぐらいは付き合いがありますので、お客様に選んでもらっています。
選択肢が多いのも安心ですね。
それと費用の支払い方法に銀行をご紹介します。っていうのは珍しいなと思ったのですが。
【近藤さん】:
銀行の無担保ローンは銀行を紹介させて頂いております。
別のローンやクレジットなどもございます。
探偵スクール
探偵としての未来を拓く教育プログラム
【近藤さん】:
リサーチインテリジェンスアカデミーという新しい探偵のスクールを始めたところなんですね。
探偵とカウンセラーの資格が取れて、より良い人材を育てたいと思っています。
現役の探偵が講師としてされてるんですか?
【近藤さん】:
はい。全国に広げていきたいと考えています。
費用も押さえて短い期間で習得できるカリキュラムを独自で作りました。
卒業した後はどのような道があるんですか?
【近藤さん】:
独立されたり、副業で土日だけする方もいますね。
なるほど、それにオンラインでも受講できるんですね
【近藤さん】:
オンラインでも受講できます。探偵の技術の時は無理ですけど。
ご自身の経験がどんどんと広がって、すごく良い循環を作り出したんですね!
【近藤さん】:
女の人ってすごいパワー持ってると思ってるので。
うちなんか大した会社じゃないんですけど、母子家庭の方たちの就職、父子家庭の人たちを社員にしたいなと思っています。
素晴らしい取り組みですね。すごく温かい事務所で本当にウチのサイトに頂いていた口コミ通りだなと 思いました。本日はありがとうございました。